ヒューマン2.0


さらっと読めておもしろい。でも、タイトルのヒューマン2.0は酷い気が。まぁ著者のブログを見て知っている人ならある程度想像がつくのだが、本書はシリコンバレーの話しか出てきません。が、分業の推進・フリーランス・自宅勤務などなど、今までとは違った働き方が日本にも進出してきてるのも事実。そういう意味で言えば、シリコンバレーとはどんなどころで、どんな体制で仕事をしているのかを知っておくことは意味のあることだろう。

でも半分くらいは単なるトリビアなんだが、それが実におもしろい。就業人口115万人で33万人がバイオ・IT等技術系の職、とか。サンタクララ郡で2003年に家を買った人の苗字トップ10とか。

とりあえずかなりカジュアルな文体で書かれており、専門用語もあまり出てこないので、業界の人間ではなくても普通に読めるだろう。ただ発行が2006年末なので、すでに内容が古くなり始めている。まだ賞味期限内だと思うが、読むならお早めに。