青芝


支払いだけするつもりでマルイへ行くも、やっぱり見ていると物欲がフツフツと。手始めにシルバーアクセを物色するが、欲しいものはどれも高すぎてやめ。やっぱゴッツイ系はお値段高めか。次に向かったのは靴売り場。秋?冬に向けての靴がなかったので、MOOGのスウェード地の靴を購入。デザインもいいし、値段も割と手頃でイイ感じ。

マラソンを見てから親戚の家へ晩飯をご馳走になりに行く。久しぶりに生のサンマやイワシを食べた。いつも、一人暮らしではなかなか食べないもの、かつ北の味覚を用意してくれる。ありがたいことである。一体何年こっちで暮らすのか自分にもわからないし、こちらの暮らしが自分に合っているのか、未だによくわからない。ただ、気候や住居、水や野菜といった自然の食物の味…そういったものは札幌にいた方がランクは上だと感じる。もちろん東京では、金さえ出せば日本一旨い食事ができるのであろうが。そういう意味では札幌はやっぱいいなぁと思うのだが、首都圏の交通の便利さや遊び場所の多さ、人の多さや立ち並ぶ高層ビルは刺激に溢れていて面白い。数年経てば、その刺激は邪魔なものに思えてくるのかも知れないが、少なくとも現時点ではそれなりにこちらの生活を楽しめている。恐れていた灼熱の夏も乗り切ったし…それにしてもスキーがしたい。札幌に住んでいた頃は「雪=雪かき」でしかなかったし、どさっと一晩に数十センチの雪が積もったりしたら憂鬱だったりしたわけだが。いざなくなってみると、それはそれで寂しいものだ。雪なんか数えるほどしか見たことがない、雪に憧れるという人も結構いるわけで。結局の所、みんな無い物ねだりなんだな。雪なんてスキー場にだけ降っていればいいのに、と札幌にいた頃はよく言っていた。それが今ではだだっ広い野原で、雪だるまやかまくらを作ったり、雪合戦なんぞで遊びたいと思っている。人間はいつでも、隣の芝は青いと思い続けるものなのだろうか。