札幌の友人Rに、久々に電話してみる。特に用事はなかったのだが。Rとはもう、20年近い友人だ。もっと古くから付き合いのある友人もいることはいるが、殆ど会う機会もないし、電話をしたりもしないために、俺にとってRが一番古くからの友人であるといえる。同時に、一番気の許せる奴でもある。スロットで20万出したとか言っていたが、とりあえず就職しろよ…。Rはもう立派にパチプロである。パチンコとスロットで貯めた貯金で新車が買える男だ。もうずっとそれで食べていくつもりなんだろうか。「別にやりたいことがない」とRは言う。電話をしたり会ったりするたびに、そろそろ仕事探したら?と言っていたのだが、根っからのめんどくさがり屋でスーパーマイペース男であるRは、「わかってるわかってる」と言うだけだ。やりたいことがない人に、仕事をしろと勧めるのは辛い。金がないならまだしも、パチンコで生きていけるだけの収入が得られてしまうRに、生活のために仕事をしろというのもバカバカしい。結婚でもしたくなったら考えが変わったりするのだろうか。まぁそうやって仕事をしないでも生きていけるのは、ある意味幸せともいえるのか。俺にはやりたいことがない人生は、地獄以外のなにものでもないと思えるが。Beatlesも「WE CAN WORK IT OUT」で、Life is very shortと歌っている。本当にそう思う。なんとかRにも見つけて欲しい、「本当に自分のやりたいコト」。
ハムスターを飼おうと思っている話をすると、ケージを貰ってくれという。Rの家にはハムスターが3年ほど前からいたのだが、先日死んでしまってケージを捨てるところだったとか。もったいないので送ってもらうことにする。20万も勝つと、札幌からの送料くらいは出してくれるようだ(笑)。