鎌倉と富士山と中華街(前編)


泊めてもらって起きたら10時半。姉ちゃんの仕事の下見のため、9時ごろ起きてレンタカーで鎌倉へ行く予定だったのだが、いきなり寝坊ed。泊まる予定ではなかったために、コンタクト用品を持っていなかったので、とりあえず付けたまま寝たのだがやっぱり起きたらピキピキ。目薬あって良かった。ちゃちゃっと用意して、予約しておいたレンタカー屋へ急ぐ。上京してきて、こっちで車に乗るのは初めて。さっぱり道がわからない。というか、未だに地名を聞いても北のほうとか東のほうとかまったくイメージがわかない。そんなわけでカーナビを付けてもらい、念のため地図も貸してもらう。当初の予定では俺+姉妹+妹彼氏の4人で行くはずが、色々あって俺+姉ちゃんの二人に。いぇ?いデート?。まぁみんなでわいわいのほうが楽しいんだけど。これはこれで26歳独身、上京してきて5ヶ月でこっちに友達少、な俺には楽しいのだ。

東京初ドライブで首都高。分岐が多すぎ…カーナビも使い慣れない機種だとなんとも怪しい。音声案内にしたがってなんとか首都高に乗ったはいいものの、操作中は音声案内がでないことを知らなかったことが敗因ですた…なんか色々いじってるうちに分岐で違う方向へ行ってしまい、「ひぃぃぃぃ」とか言いながら一旦降りて入りなおす。もっかい入ったら逆方向だったりとトラブル続きで、結局正しい道に行くまでに3回ほど途中で降りる羽目に。今日は俺は付き合ってあげる立場であったため(俺からしてみれば、誘ってくれてありがとうなぐらいなのだが)、「お金は全部出すよ?」と言ってもらっていたのだが、こんなことで余計なお金を払わせてしまってちょいブルー。センスねぇ….ちょっと凹むが姉ちゃんのトークで回復。なんだか気を使わせてしまっているようで困ったもんですな。っていうか首都高難しいよぅ。合流・分岐が多すぎてかなりわけわか。カーナビの使い方をちゃんとわかってからは楽だったけど。首都高は電車のごとく、なんとか線からかんとか線に乗って、次にほにゃらら線に乗って…となるわけだが、カーナビで目的地を設定したときに、それを出してくれればそれほど迷わないで済むのになぁとか思ったり。1kmくらい手前で「次は右」だの「斜め左」だの言ってくれはするのだが、次に何線に乗るのかあらかじめわかっていれば、標識を見てどっちの方向に行くのかわかって安心だなぁとか。首都高初心者はかく語りき。

上京してから行った場所って特にない。渋谷・新宿・池袋・秋葉原・町田・九段下・神保町・赤坂・代々木・初台・原宿。しかも行ったといっても単にブラブラしたりしただけで、別に観光名所をみたりとかそういうことはしてないわけで。当然ながら鎌倉もいったことなし。ついでに鎌倉に関する予備知識もほとんどなし。お寺が沢山・大仏・江ノ島・江ノ電・稲村ヶ崎。その程度。鎌倉に着いたのは2時くらいで、まずは昼飯を。市役所に車を停めて、すぐそばの商店街に侵入しラーメンを食す。すげー暑かったので俺は冷やしで。だいぶ関東の暑さには慣れてきたけど、やっぱ道産子にとってはとろける暑さ。ラーメン好きだけど、こんなに暑いとどうしても冷やしに走ってしまう根性無しな俺。腹が落ち着いたところで、商店街を突っ切って八幡宮へ。工事中のところがあったり、ちょっと楽しみにしていた蓮の花もすでに終わってしまっており残念。秋に来れば紅葉がきれいそうでいいですな、という雰囲気だけ味わっておく。八幡宮から出てまっすぐ歩いていくと甘味処ハッケソ。2日連続でくずきりを食す。夏はくずきりですな。

もうこの時点で17時近くなっており、ほとんどのお寺は閉まる寸前。とりあえずるるぶを見て、お地蔵様が沢山並んでいる地蔵堂のある、長谷寺に行くことに。時間的にはギリギリ、15分程度見れるかなって程度だったが…行ってよかった。沢山並んでいるお地蔵様は、不思議な存在感があった。地蔵を観て満足し、帰ろうかと思ったら弁天窟なる洞窟を見つける。面白そうなので入ってみると、薄暗い洞窟の壁面に、弁財天と十六童子が彫られている。奥に進んでいくと、中腰にならなくては歩けないような狭い道になり、ミニ弁財天が沢山奉ってある部屋などを見ることができた。すげーミステリアスな不思議空間。もうちょっと時間があればゆっくり見たいと思える、ステキなお寺だった。高校の修学旅行でも京都・奈良のお寺を巡ったりしたわけだが、正直なところ当時はそんなことはどうでもよくて。お寺に興味なんぞまったくなかったので、「寺?また寺かよ…メンドクセェな。腹減ったぞ」な感じ。が、今は歴史的な建造物や、お寺なんかを見るのはとても面白いと感じるようになっている。建物に関する歴史的背景なんかに想いを巡らせるのもいい。そういったウンチクを抜きにして単純にその建物や場所が持つ、都会の喧騒とは無関係な雰囲気を楽しむのもいい。

長くなってしまったので今日はこの辺で…続きは次回。